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塗料の全て色々なグレードを解説してます

塗料=ホームセンターなどで様々な色や用途の塗料が売られている

現代では、とても便利な世の中になってきました。

自分で色を作らなくても、できている色がある。

塗料を原料から作る必要もない。

当時には、私たちには分からないくらいの、苦労と努力が

あったのだろうと、感心させられます。

便利すぎる現代より前の時代のことが気になり、前の歴史や事情が知りたいと思い、

自分なりに調べてみました

 

|塗料の歴史について

日本の歴史の知られている、最古の時代は、縄文(じょうもん)時代

とされており、

草や木などの樹液やつぶしてできた液体で染める草木染め

今の漆(うるし)に近い塗料で塗る漆塗り

など どちらが早いかは、分かりませんが、そのような塗料と、

呼べるか分からない状態のもので塗装してきました。

調べても出てくるか分かりませんが、

体に塗ったり、自分の居場所を示す目印として、

何か模様や色を塗っていたのではないかと思います。(推測)

 

明治4年(1871年)ペンキが海外から輸入

白缶 約13kgで約3円25銭(現代価値として65000-81000円くらい)

1円20000-25000円当たりに換算

塗料がとても高価なものでした。

現時点の65000-81000円の塗料は、無機有機系塗料(20年前後)

もしくはフッ素塗料(15-20年)に相当します。

当時の物の耐久性としたら1-3年が良いところ!?

なかなか一般の戸建てやアパートなどには、

フッ素や無機有機系塗料が使われません。

とても高価なため、塗装工事の費用が高額になってしまうためです。余談

 

参考に明治後半は1円10000円前後の価値

 

明治16年(1883年)調合ペイント

op(オーピー)オイルペイントが登場

現代ではほぼ使われないですが、大規模修繕などでコストを下げるため

一部内部の壁や木部・鉄部などに塗装している場合があります。

最初の頃はツヤがありますが、1‐2年くらいでツヤがなくなり、

塗膜も薄くなっていきます。

最初opと聞いた時はなにその塗料は!?と思ったくらい

あまり聞きなれはしない塗料グレード

昭和・平成前半くらいでは、野丁場とよばれる現場では、

頻度は高くないが、使われてきたと思われる。

顔料とボイル油系で練り合わさっている塗料(OP)

今は、ほぼボイル油も使わない、刷毛を保管するハケ箱にシンナーとボイル油を入れるくらいの、

ごく一部の職人さんが使うくらいの頻度

 

明治44年(1911年)塗師(ぬし・ぬりし)とペンキ師

個人的には塗師の方が、響きが良く、かっこよく思える

塗師 刀の鞘や、家具・化粧材に漆を塗る職人

漆の最大のメリットは、防水性です。

水がしみこまないのが、重宝された。

次第に断熱・耐久性・防腐効果などもあることがわかり、

色々な場面で使われたとしている

 

ペンキ師

主に建築塗装や橋梁・機器・プラントなどの塗装職人

漆以外の塗料を扱う職人さん

分野は様々で 得意分野も人それぞれ

まだローラーが発売されていないので、主にハケで塗装

寸胴刷毛(ずんどう)平刷毛という、大きめの刷毛で器用に塗装

今は刷毛だけで、屋根や外壁・その他雨どい・破風板・庇などを

塗っている職人さんは少ない。

 

1919年エアスプレーガンアメリカより輸入

調べ切れませんでしたが、

米ビンクス社製の最新のカップガン(エアスプレーガン)
ラッカー塗料が流行りだし、それに伴いエアスプレーガンやコンプレッサー
なども市場に回りだした!?
1926年5月(大正15年)岩田製作所(現:アネスト岩田(株))の旗揚げ
最初に作られたスプレーガン(アネスト岩田HP参照)

平吹・丸吹きができたとされる。

何十回と、ダメ出し 納品まで半年かかったとされたとありました。

 

1924年(大正13年) 和信化学工業創業

木部塗料でお世話になっている和信

漆の代用→カシューナッツオイル主成分(合成樹脂)

 

1965年(昭和40年)ウールローラー普及

熟練の職人さんは刷毛派

若手の職人さん ローラー派

徐々に認められローラーが普及されていった

 

1969年(昭和44年)フッ素樹脂開発

2011年平成23年ラジカル塗料(ハイブリッド塗料)誕生日本ペイントのパーフェクト

シリーズ

シリコンの値段で、高耐久

住宅にはシリコン塗料が一般的でしたが、

ほぼ塗料の価格もさほどなく、ハイブリッド塗料が普及されてきました。

シリコン耐久10年

ハイブリッド塗料耐久12-15年

光安定剤とラジカル制御と呼ばれる性能がプラスされ対候性がアップした。

 

 

|塗料のランクグレード

 

調合ペイントOP(オーピー)

オイルペイントと呼ばれ 顔料とボイル油とを練り合わせた塗料

つやがあり、厚塗りできるが乾燥が遅い

耐久性が低め1-3年あたり

主に木部・鉄部・内壁などに使用

野丁場などの現場で、今でも使用!?

 

合成樹脂ペイントSOP(エスオーピー)

 

アルキド樹脂塗料(フタル酸樹脂塗料)

ポリエステル樹脂の一種イメージはペットボトル

と油(脂肪酸というもの)

耐久性やや低め1-5年あたり

opと比べると乾燥が早い・耐久性がある・ツヤがある

ただし硬化後は、塗膜が固くパリパリにはがれやすい

OPは塗膜が徐々に薄くなって削れてなくなるイメージに近い

ホームセンターで市販されている塗料は、このグレードが多い

屋根や外壁にDIY塗装する場合シリコン以上グレード推奨

 

 

NAD非水分散形アクリル樹脂

ケンエース・セラマイルドなどがぱっと浮かびました。

軒天(天井の白い部分ケイカル板部分)

に白く塗装されているつや消しの塗料

他漆喰など

 

主につや消しで市販されている

5分ツヤつやありなどもあるが、同じ塗料でも成分が若干違うみたいです

防藻・防カビ・速乾・弱溶剤 ヤニシミアク止め効果

 

エポキシ樹脂塗料

 

エポキシとは、接着剤やパテにも使われている

エポキシパテは、パテの中の王様とても硬度があり密着が高い

ポリエステル・プラスチック・ポリなどの一種

エポキシ系と変性エポキシ系がある

1液タイプ2液タイプがある2液タイプの方がより強力

 

主にシーラーと呼ばれる下塗り材や

錆止め塗料に使うイメージがある

密着がとてもいい 匂いは独特で匂う

耐水・耐溶剤・耐食(酸素を通さないためサビ予防)

日の紫外線に弱いため・必ず上に何か塗装が必要

エポキシ塗料仕上げはNG

 

EPイーピー(エマルション塗料)またはAEP(エーイーピー)

合成樹脂エマルションペイントつや消しのアクリルエマルションペイント

NAD塗料と同じような感覚

軒天(外部の天井)やボード・内部の壁などに主に使う他

手で触ると、汚れる 人が触らない場所の塗装がおすすめ

 

VEブイイー

塩化ビニル樹脂エナメル塗り

 

LCラッカー塗料

木部・アルミサッシなどの補修で使用される。

乾燥がとても速いため、補修に適している。

耐久性が劣る

日が当たる場所だと、変色で色が変わることもある。

耐久目安は5年

 

アクリル樹脂塗料

住宅塗装の場合は、ほぼ使われることはない

無色透明

絶縁性がある

 

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、建築現場・自動車系・浴槽バスタブ塗装に使われる

ウレタン塗料の、良いところは、

塗りやすい・他のグレード塗料より仕上がりがとてもいい

隠蔽がすぐれる。密着が良い

雨どいや破風板・木部・庇屋根などで使用する

シリコン塗料と比べて、耐久性はさほど差はないように思える。

むしろウレタン系の方がそういった場所には

耐久性が良いように思える

 

自動車系に使われるウレタンはまた別モノ

耐久性は自動車系のウレタンの方が強い

 

建築用ですと関西ペイントのセラMレタン(2液タイプ)

車系ですと関西ペイントPG80

浴槽バスタブですと、バスピュアコート

がおすすめ

 

シリコン塗料

シリコンと聞くとコーキング材のシリコンと

同じ名称のため、??マークがついてしまうかたも

いますが、

全くの別物

 

関西ペイントのコスモマイルドシリコンなどが

好きでした。

主に外壁・屋根などに塗布される

雨どい・他に塗装するときもあるが、だれやすく

仕上がりがウレタンと比べると劣る

耐久性も個人的にさほど差がないと思う

 

ハイブリッド塗料

平成23年日本ペイントが、パーフェクトシリーズを発売

塗料の仕入れ価格がシリコン塗料と差がそれほどないため

シリコンの㎡単価で、見積りされることも多い

 

驚きは、屋根のファインシリコンベスト1液とファインパーフェクトベスト2液(ハイブリッド)

を比べると、数段耐久性が上がって耐久性の違いがよく分かった。

パーフェクトシリーズは、塗装店の中では、特に人気が高くおすすめできる

 

価格と耐久性のバランスが一番すぐれている。

塗料の指定がなければ、こちらのハイブリッド塗料をお勧めします。

 

フッ素塗料

AGCアサヒガラスというメーカーが、

フッ素のシェアを埋めているとのこと

 

フッ素は、他の塗料と比べると、

固く それによって耐久性もあがっている

ツヤも長持ち

その反面、塗膜が固いため・コーキング材の塗装では

伸縮性に耐えられずひび割れしてくる。

1缶5万~するものも ざらのため

塗料代を抑えるため、必要以上に希釈されてしまう危険せいもあるので、

安価の工事費の場合は、注意確認ください。

何缶使うか!?要確認

1缶約外壁の場合は80-100㎡ 壁種類によって変わる

35坪の場合はおおよそ外壁140㎡と推定

140㎡

下塗りシーラー2缶(1缶80-120㎡)

中塗り2缶(1缶80-100㎡)

上塗り2缶(1缶80-100㎡)

 

外壁材によってはギリギリ3缶で行ける場合もある。

希釈量は、塗料の10%が上限

1缶15kgくらいとするとシンナー1.5L

夏だともう気持ち伸ばし

 

35坪建物でフッ素1~2缶で2回は塗れない(中・上塗りのこと)

4缶以上は目安となりそう

50坪くらいだと5~6缶くらいは見ておきたい

 

光触媒

光が当たる南面は、10年以上たっても藻カビなどは見られません。

日が当たらない場所では、効果が少し弱いと感じます。

全く藻が出ないわけでは、ないと思います。

取り扱いが難しい塗料の一つです

 

無機有機ハイブリッド

 

無機とは、陶器や石などをイメージしていただき、

長い年月変色・変形しない素材材質

 

有機は、作られてできた素材材質

 

無機だけでは、塗料とならず

無機と有機を融合して塗料として開発されたのが、

無機有機ハイブリッド

ダイフレックスというメーカーの

スーパーセランという塗料が広く知られています。

 

20-30年くらいの耐久性が見込めるとのこと

ただ建物全体に、このグレードを塗布するわけでないので、

少し悩むところでもある。

壁は長持ちするが、他の雨どい・天井・他部分はどうするのか?

硬度が固いということは、ひび割れやすい関係と密着がどうか!?

も視野に入れたい

 

無難なウレタン系になってしまう!・・・

 

 

塗料にも水性・油性とあり 覚えきれないほど種類も豊富です。

 

 

これから先

どんどん塗料の種類もでてくるはずです。

 

ただ、うれしい反面

廃棄の問題もでてくるはずです。

 

廃塗料といって、ドラム缶などを運搬していただき、

そこに使用済みの塗料をいれておいて

ある程度たまったら、回収してもらうという、

簡単な流れによって、処理していただいています。

 

聞いた話によると、ドラム缶ごと燃やして処分していると、

言っていました。(たしか)

 

環境の問題で、焼却できなくなったら、どうだろう

 

土地を掘り起こして埋設!?

 

塗料は、環境には有害なのか?

 

処分問題も出てくる日も、遠くはないはず・

 

人に喜んでいただく仕事をしている反面

誰かが泣いていることは、あってはならない

 

 

塗料も何か形を変えてリサイクルできる日も

これからの課題

 

塗料の種類とは、関係なくなってしまいましたが、

 

これから先の時代、製造メーカーさんに、

色々期待していきたい。

 

塗料を塗る側としては、無駄にしないという

当たり前のことを、やっていくことただひとつ

 

お問合せはこちらからお気軽にどうぞ(#^^#)

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小林 雅樹(こばやし まさき)1級塗装技能士・職業訓練指導員(塗装科)取得 昭和58年10月7日生まれ 栃木県市貝町生まれ 栃木県真岡育ち 真岡工業高校(建築科)へ入学するも、中退 職を転々とするが20代半ば偶然、知り合いの塗装店の代表と会い 塗装をはじめるきっかけとなりました 現場で、同じ塗装でもさらに高度な補修・リペア技術を目の前にして素晴らしい技術の魅力にひかれました。 多くの方に、低コストで行える補修を広く知ってもらいたいと考えています。

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