リペア・ブログページ
10.142019
土台水切り板金のへこみ修理・補修事例
車の板金と同じように、土台水切りのへこみは、補修によって修理することが可能です。
モノをぶつけて、へこませてしまった場合は、ものすごく焦りますが、
部分的に直して、全部とり変えることなく、低コストで施工できますので、ご安心ください。
早速土台水切りについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
目次
|土台水切りとは?
土台水切りは、水切りと略されて呼ばれることが多いです。
説明は、略して水切りとして解説していこうと思います。
水切りとは、どこの部分!?
外壁の一番下の部分の板金を、水切りといいます。
板金で加工されています。
部材は、ガルバリウム鋼板といって、アルミや亜鉛メッキ鋼板できている鋼板で、
錆や腐食しにくいメリットがあります。
厚みは0.35㎜と非常に薄い(例:クレジットカードの厚みより薄い) 材料を使っているため、加工(曲げたり切ったり)は、
しやすいけれど、モノがあたると、へこんでしまうこともあります。
この水切りがあるおかげで、外壁の中に万が一侵入しても、土台の木材をいためることなく水を外に排出してくれます。
他にも、地面からの舞う砂ほこりや汚れなどから守ってくれる働きもあります。
ハウスメーカーによって、生産成功率のため、角コーナーが、塩ビ系で加工されている場合もあります。
安価で施工できる代わりに、経年劣化による劣化から割れてしまうこともあります。
廃番となっている場合もあり、その場合は、板金(ガルバリウム鋼板)で加工が必要となります。
|水切りのへこみを直す方法とは?
養生作業
パテや、スプレーなどをして塗装するために、周りにビニールやマスキングテープなどで保護します。
下地処理・パテ処理
へこんでいる板金部分の密着を高めるために、下地処理として、サンドペーパーやや粗目120番くらいで、
足付け(傷をつけて密着良くする)をします。
膨らんでいる場合は、たたいて平らよりやや内側になるようにします。
逆にへこみすぎている場合は、平らになる一歩手前くらいまで板金を引っ張ったり、たたいて戻します。
玄能(げんのう)や金槌(かなずち)や、専用の工具が必要となってきます。
できるだけパテが厚くならないようにする必要があります。
パテが厚盛の場合は、はがれや、割れなどの原因になります。
へこんでいる部分は一部分に見えますが、割と広範囲にひずみが来ている場合がほとんどです。
[広めにパテをかう]と言ったりします。
パテは、2液性のポリパテ(ポリエステルパテ)主剤と硬化剤でできている粘土みたいなもの、
で形成していきます。
パテもいろいろなメーカーで出していて、硬化不良が起こりやすかったり、混ぜやすく、
扱いやすい、にくいといったものまで、あります。
基本的に硬化剤と混ざることによって化学反応して、ポリパテは硬化していくため、1液パテに比べて、少々取り扱いに注意です。
硬化不良が起きると、いつまでもべたべたして固まらなかったりします。
硬化剤の量が足りない多すぎ、よく混ぜていないなどが主な原因です。
約一分くらいは、ポリパテの主剤と硬化剤をまんべんなくヘラなど使って、よく混ぜます。
乾燥時間はパテによりますが、約30分前後で、サンドペーパーなどで削ることができます。
この時のペーパーの番数は、180-400番くらいになります。
番数が高いと目が細かく、なかなか研磨されないが、塗装をしたとき、きれいに仕上がります。
番数が低いと目が粗く、研磨するとすごく削れますが、塗装した時、ペーパーの目と言って、
ペーパーの削った跡が分かってしまいます。
調整が必要です。ので最後のパテを研磨する際は最低400番以上でつるつるに平らになるくらいまで、
研磨すると良いです。
そして、塗装前にはよく脱脂する(シリコンオフ)
プラサフ・サフェーサーなどの下塗りもしてください。
塗装をする
リペアカラーという便利な缶スプレータイプの、補修材があります。
補修店でなくても、買うことができます。
メーカーの色の近似色が多数あり、56本のカラースププレーと他に下塗り・ぼかし・クリヤーなど他
あります。1本1,500円-2,000円くらいの価格です。
全部とは言わず補修店では、ある程度補修スプレー材を持っています。
一般的には、へこませてしまった板金を修理しようとするとき、それらが何色なのか この補修材から1本にしぼるのは、至難の業です。
フローリングの補修と違って、1か所直す時間や、技術、責任感が違ってくるので、フローリングより割高に設定されています。
塗装は、約20-30cmは離して、薄くフワッと吹くイメージで、何度も重ねて塗装していきます。
一度に厚く塗装して仕上げようとすると、ダレてしまったり、ぶつがでて不具合になる可能性があります。
密着性もあまりよろしくないので、薄く何度も重ねるイメージになってきます。
缶スプレータイプなので、気密性を高めてミストを細かくして、きめが細かい美しい仕上げにするには、缶をドライヤーなどで、
温めて、よく振りながら作業をしたりします。
冬などは、缶が冷たいままですと、ミストでなくつぶになったりして、とても仕上がりは悪く、手直しの必要が出てきます。
よくカーショップに売られている、缶スプレーも全く同じで、ドライヤーで温めながらそしてよく缶を振って拡販しながら、
行うときれいに仕上がります。※一度に仕上げず、何回かに分けて塗装することが必要。
どうしても微調整が必要の場合は、塗料を混ぜて調色して、吹付することもあります。
最後にツヤを合わせる
色だけあっていても、つやがあっていない場合は、光ってしまったりつやがなかったりして、
目立ってしまう場合があります。
以前は、【補修するとつやが合わないんでしょ】とお考えの方も多いのではないかと思いますが、
つやも合わせることができます。
つや消しや2分3分5分7分ツヤありなど
メーカーによって多少、誤差はありそうです。
ラッカー系のクリア材となるため、乾燥が早く、補修向けの仕様となっています。
つや消しの塗料を何度も重ねると、つやが不思議と出てきます。
その場合は、しっかり乾燥させ、あえて2,000-3,000番くらいの細かいスポンジの裏についているような素材、
で傷をつけてツヤを落として、またツヤを合わせる場合もあります。
つやが周りとなじむと どこを直したのか?
直した本人わからなくなるくらい、
傷へこみは分からなくなってしまうこともあります。
|水切り板金のへこみ修理・補修についてまとめると
水切り板金部分のへこみは、補修によって直すことができる。
補修用の補修スプレーも市販されているので、手に入る。
自分で直そうとすれば、直せないことは、ないが難易度は高い。
直す手順として、
1養生(ビニールで保護、マスカやマスキングテープ)
2下地処理(サンドペーパー120-400番くらいで足付け)
3パテ処理(ポリパテ:かなべらやプラスチックヘラ仕様)
間に脱脂、シリコンオフなどで油分・汚れを除去
4塗装(リペアカラーなど)※薄く何度も吹いて塗装
5ツヤを合わせる
小傷や、えくぼくらいのへこみでも設定価格を¥2-30,000円くらいから設定している補修店も多い。
フローリング補修より、板金系アルミサッシ系は、直すのに時間がかかること、材料費がかかっていること、技術が必要なこと、
責任が重いことが、 価格設定が高い理由になっています。
専門性が高いので、補修専門店にお願いするのがベストですが、自分で直すこともある程度は可能です。
あわせて読みたい記事
最新記事 by こばやし まさき (全て見る)
- 本日の現場 - 4月 16, 2024
- 風で飛んだ屋根材&本日現場屋根タスペーサー - 4月 15, 2024
- フローリング凹み補修 - 4月 12, 2024