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11.62020
強風で屋根が飛んだ場合は、火災保険で対応できるかも
台風や風で屋根が飛ばされた。
マンガみたいなお話ですが、実際、身の回りで起こっていますので「絶対家に限ってはありえない」ということはありません。
強風で屋根が飛ばされてしまった。どうしたらいいのか?わからないと悩んでいますあなたの、
少しでも解決策になればと思い、できるだけわかりやすく解説していこうと思います。
結論から言えば、今加入している火災保険で対応できる可能性があります。
火災保険で必要な3つの物
①修理業者さんの見積
②被害があった場所(屋根)の現場写真
③火災保険会社の用意する書類(申請用紙は、加入している保険会社に、ご本人が請求してください)
などが必要になってきます。
なかなか調べても分かりにくいことや、疑問に思いそうなことなども、解説してありますので最後までお付き合いいただければ
幸いです。
目次
|なぜ屋根が飛ばされてしまったのか?原因はなに!?
強風や、台風などで直撃しても何の問題もない建物と、屋根が飛ばされてしまった建物
がありますが、なぜ屋根が飛ばされてしまったのか!?解説していきます。
そもそも、屋根が飛ばされたと一言で言っても、
屋根全体は飛ばされることはありません。
大型の竜巻など通れば、飛ばされる可能性はあると思いますが・・・・・
屋根が飛ばされたは→屋根の板金が飛ばされたということです。
屋根の板金部分によって 棟板金(むねばんきん)・棟包み板金(むねつつみばんきん)などと言ったりします
この板金部分が飛ばされたり、めくれたりすることが、確率的に非常に高いです。
この板金部分がなぜ飛ばされたり、めくれたりするのか?
お話いたします。
こちらをご覧ください
解体している様子ですが、
見ていただくと木が打ち付けてあるのがお分かりでしょうか!?
貫材とよばれる下地の木を2本打ち付けてあり、その上に板金がかぶされているのが分かります。
下地の木が弱く、もろくなってくると
腐ってきたり、板金に固定している釘も抜けやすくなってきます。
下地の貫という木が弱って、腐ったり、劣化してくると、板金に固定している釘が、
抜け、強風や、台風などで、飛ばされるという現象につながります
これらが大きな原因となると考えられます。
|火災保険に申請する場合の注意点や、こうした方が良いよというポイント
火災保険が、なぜ屋根が飛ばされたときに対応できるのか!?
お話いたします。
「火災保険」名前がインパクトが強いので、火災だけしか使えないと思っている方が多いです。
風災被害というくくりで、屋根が飛ばされた場合は対応できる可能性があります。
風災被害とは、
・強風や、突風。台風・竜巻などの風による被害
・雪による被害
・雹(ひょう)による被害
などなど
上記のような状況で被害にあわれたら、保険が申請できる可能性があります。
保険会社さんによって、条件が違うので、詳しくは、保険会社の担当者さんにご相談ください
。
1年以上被害にあわれて放置していると、申請できない場合もあるので注意。
「被害にあって、気が付かない場合や、知っていたけど、何年も放置してしまった。」
などの場合は、申請すらできないこともあるそうです。
気が付いたら、即行動が鉄則です。今すぐ行動を!!
あとは、保険屋さんによって10万や20万以下の見積りは、申請ができない
保険会社によって、条件であるということです。
まとめると、
・強風などで屋根が飛ばされた場合は、風災にあたるので、申請してみる価値はあります。
・見積金額が10万や20万といった少額の場合は、保険対応にならない場合がある。
・長い間放置していると、保険対応ができなくなる場合がある
・毎月支払いしている保険料にしっかりと含まれているので、詐欺や違法ではなく、
正攻法です。
車の保険と違って、何回使っても保険料が値上がりする心配もありません。
火災保険の素晴らしい所でもあります。※悪用厳禁 悪用は犯罪です
保険料を納めているのでしたら、
火災保険を申請する権利があるので、しっかりと請求できるものはしましょう。
※絶対保険が下りるということは、ありませんので、
保険会社の、判断に従ってください。
|飛ばされてしまった後、具体的に何をすればいいのか?
①保険会社に、連絡し、指示を受ける
②お知り合いや探した屋根業者さんに、見積と写真を撮ってもらうその後、保険会社に連絡して
申請したい旨を伝えて、指示を受ける
大まかにこのどちらかが、大きな流れになってきます。
②の流れで行く場合
②の業者さんに見積をお願いする場合は、できれば板金全部の交換の見積をお願いした方が
良いです。一部が飛ばされたということは、他の木の下地部分も傷んでいる可能性が
あるからです。
そのことを業者さんに伝えないと、飛んでしまった部分のみ見積りのみになる可能性があり、
あとで、追加でこっちもあっちも傷んでいるというのが分かった場合などは、
話がややこしくなる場合もあります。
①の流れの場合は、②の業者さんと保険会社が逆になり、保険屋さんが先に、我が家に来てくれる
ということになります。
余談ですが、屋根部分ですので、足場架ける架けないは担当の業者さんの判断になります。
足場なしだから、保険が下りなかったということは、私が担当した物件はありませんでした。
危険作業になりますので、できれば足場はあったに越したことはありません。
業者さんに写真をお願いする場合は、
被害場所周辺のみでなく、
できるだけ多く写真を撮ってもらった方が、保険会社さんの判断材料となりますので、
業務がスムーズになります。
・目安として建物の全体像の写真 4-8枚
・表札(本人宅の確認のため)1枚
・屋根 色々な角度から10-20枚
出来るだけ詳しく写真をとってもらえるようお話しましょう。
保険の担当者さんは、屋根にあがることはほぼないと、思いますので、
誰が見てもわかるくらい、できるだけたくさんあった方が望ましいと思います。
(写真だけで屋根の形全体が分かるくらい詳細にするのが、望ましい)
|火災保険について
火災保険の会社も、もちろん商売(ビジネス)です。
会社組織であるには、存続し続けるために営利を求めなければいけません。
できるだけ、余計な出費は抑えたいと考えるのが常です。
保険を申請したい2組がいるとします。
予算が限られていて、どちらか一方予算(保険の支払い)を削りたいとします。
同じような建物で、同じような被害状況で、片方の方は、真摯な対応で協力的
もう一方のかたは、横柄な態度で自分の主張ばかりで非協力的
予算を削りたい方はどちら!?
考えるまでもありません。
ガイドラインにはないことや、
一般の人には分からない、保険会社の取り決めや、担当者判断という部分も
大きく保険が下りる・下りないなど変わってくる場合もあるはずです。
また、下りる場合にも、金額の減額や、振り込みしていただく場合にも日が延びるということも
考えられます。
出来るだけ、協力的に、真摯にお話を聞いて指示を待ちましょう。
同じ火災保険を扱う保険会社でも、担当者さんが変われば、保険が下りる・下りない
また、満額・減額と大きく違ってくることもありえるということです。
保険も状況や条件で全然違った、結果が出る場合があるということです。
極論をいえば、保険に正解はないということです。
|工事の流れ
やっと保険の申請ができて、保険会社から満額・又は減額されて入金があった場合は、
工事に進む流れになるかと思います。
簡単に工事の流れをご説明できればと思います。
①板金部分や、下地の貫板(ぬきいた)を解体する
飛んだ屋根部分の下地の木や、 他の木の部分も腐ってきていて危険な状態でした。
やはり、飛んだ屋根部分のみの施工でなくて、よかったと思います。
施主様も安心できるかと思います。
②掃除
木の屑や、ごみ・葉っぱなど、をきれいに掃除します。
③墨だし
下地の貫板(ぬきいた)の位置を決めるために墨ツボという機械を、使って印をつけます。
赤・黒の習字に使うような墨や、チョーク粉のようなものなどがあります。
④貫板(ぬきいた)防腐剤注入材を、ネジ(ビス)で固定していく
何も塗布されていない貫板と、腐らないように薬品を注入された貫板があります。
重要な部分ですので、防腐剤入りの下地材を使ってもらいたい。
釘は鉄なので、釘で固定すると長い年月その部分から弱ってくるとのことです。
ネジ(ビス)はユニクロ製を仕様
【ユニクロ】鉄に亜鉛メッキを施して、鉄より錆びにくくした物。
釘でなくネジ(ビス)で固定しましょう
⑤板金を加工取付する
⑥コーキング(シーリング)防水処理
板金のつなぎ部分・他 部分にコーキング材と呼ばれる防水シールを施工します。
⑦完工
これで強い風や台風が来ても安心 です。
通常の戸建てくらいの板金ですと約2人で一日くらいで完了いたします。
下屋根(げやね)部分も施工
おおよそ¥20万円が施工費用となりました。
※条件や、状況によって異なります。
まず見積を!!
|最後に
いかがだったでしょうか!?
万が一強風で屋根が飛ばされても、保険で対応できる可能性があると、分かっただけで
少しは、気持ちが落ち着いたのではないでしょうか!?
屋根が飛んで隣の建物や、近くを歩いている小学生などに、万が一
被害が出てしまったら大変ですので、早めに対応されることをおススメします。
工事自体は、1日程度で完了できるので、工事のストレスはそれほど感じないはずです。
二次被害が出る前に、行動するしかないですね、
いい方向に行けるように、書いてみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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