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10.92019
フローリング引き戸のキズ修理・補修
今回はアパートの引き戸レールが壊れた状態で、ドアを開け閉めしていたため、
長いフローリングのキズがついてしまった、傷の補修につい解説していきたいと思います。
|そもそもなんでこんな傷がつくのか?
なんでこんなに長い傷がついてしまうのか考えていきたいと思います。
まずその前に、引き戸について簡単に説明します。
床にレールがあって、横にスライドさせて開閉するドアを、引き戸といいます。
上から吊って横にスライドさせるタイプもあります。
扉だけでなく、障子などの溝がありスライドさせて開閉できるタイプも引き戸と言います。
扉の下に戸車と呼ばれる タイヤがあり溝の中に納まっていれば、問題ないのですが、
ちょっとした衝撃や、経年劣化などによってレールの外へ脱線してしまうことがあります。
脱線したまま、扉を開け閉めしていると、フローリングに傷がつきます。
扉がいつもと違って重いなぁとか、変な音がする場合には、注意してください。
フローリングだけでなく、扉側も痛める原因となります。
より高額な請求がされてしまうこともあります。
|フローリングの直し方の手順
養生
ビニールやマスキングをして、周りを汚さないようにする。
段取り8分といわれるくらい、下準備がとても大切です。
削ったごみや、塗料が付く恐れがありますので、しっかり養生作業をしていく必要があります。
マスカと呼ばれるテープとビニールが一体化されたものやビニールが紙製のものがあります。
マスキングテープは、紙テープまたは、ラッカーテープと呼ばれ必需品です。
ホームセンターで5個入りで市販されています。
下地処理
フローリングのはがれたバリや荒れた肌を整えます。
サンドペーパーや、ヘラなどをつかって下地処理します。
あまり、はげしく作業すると、余計な部分を傷つけてしまいますので注意する必要があります。
パテ処理
パテもいろいろありますが、
今回は同色系の色で、こてを使って溶かすパテを使用しました。
他にもポリパテやエポパテなどと呼ばれるパテが、補修の定番となります。
パテは、平らにすることが大前提。
平らになるまで面を出す(面だし)
調色
センスと経験がものをいう作業
色は、乾く前と、乾いた時の色が全然違って見えます。
色がのぼるとも言います
だから難しいのです。
いろを混ぜてすぐは似てると思っても、乾くと濃くなったり、赤みが足りなかったり、
微調整が必要となります。
どんなプロでも一回ではピッタリ色を合わせることは,ほぼ不可能レベルです。
塗って乾かして、色を確認して色を足していく作業で、忍耐力が必要な意外と地味な作業です。
また、単色(色が1色)と複数色が混ざっている場合とでは、作業時間も変わってきます。
ツヤ合わせ
最後にツヤを合わせる。
よく補修したらツヤが合わないんではないの?
といわれることもありますが、ツヤも合わせることができます。
つやはつや消し・2・3・5・7分ツヤあり~鏡面まで
幅が広いです。
ツヤまで合わせて、仕上げる必要があります。
つやがあってないと、それはそれで、補修した部分が目立ってしまいます。
|作業風景
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