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足場材でサッシが傷ついてしまった場合の補修方法

 

工事につきものの、作業ミス・・・・

 

物を落としたり、運んでいる際、傷やへこみをアルミサッシ・枠・ドア

窓につけてしまった!!

 

ミスやトラブルはつきものです。

 

アルミサッシをそっくり交換してしまうと、費用がとても高額になります。

アルミサッシ枠・ドア・などのへこみ・傷は補修リペアすることが可能です。

 

 

交換しないで、部分だけ直せたら、経費削減できますのでご参考にしてください。

 

|アルミサッシへこみや傷などの直し方の流れ

 

①パテ

②養生

③パテ

④下吹き

⑤近似色塗装

⑥養生をはがして完了

 

大まかな流れは上記のような感じです。

養生や、パテなどの順番は、状況によって逆転します。

 

掘り下げて解説していこうと思います。

①パテ

セメダイン 穴うめ・成形 エポキシパテ 金属用 60g ブリスター HC-116

今回は上記のエポパテを使いました。

少し凸がありましたので、あら削りをして、

処理いたしました。

(ホントは機械を使ったり、ハンマーなどでたたいて、処理した方がより平らになります。音がするのと、はたから見て見た目が悪いので避けました)

圧力がかかって緩やかに、歪んでいるのが分かります。

凹みが大きい場合は、エポパテを使って、へこみを埋めます。

凹み部分やその付近を目粗しして、足付けします。

足付けとは、密着を高めるための傷をあえてつけて、はがれにくくする

方法です。

下地のアルミが、出てくるくらい研磨しました。

 

 

 

②養生

 

アイリスオーヤマ 養生 マスカー 布テープ 1100mm×12.5M M-NTM1100S

日東 マスキングテープ ペイントエース No.720A 20mm×18m 6巻入 NO720A-20

 

このマスカとマスキングテープがあれば、

アルミサッシを塗装する際には養生することができます。

マスキングテープの幅は色々ありますが20mmが使いやすいです。

 

 

マスキングテープにも特徴があり、のりが強い弱い、すぐ切れてしまう

逆に切りにくい・厚みが厚い薄いなど

色々使ってみないと、分からないことも多いですが、

スタンダードなのはペイントエースがおすすめかなと思います。

幅は20mm

 

外壁などにテープを張る場合、テープによって外壁を痛めるので注意が必要です。

特に今回のような、外壁塗装が終わったばかりの現場、にはご注意を

 

ノリの強いテープを張ると、違うところがはがれてくる場合があります。

 

③パテ

仕上げのパテ

最初のパテであらかた、平らにして、最終的にもっと精度を高めて、

平らにする最終段階です

使ったパテは下記になります。

染めQテクノロジィ アルミスポットパテ 240g

ロックペイント ロックラッカー グレージングパテII グリーン 250g 029-0213-65

今回はこの二種類のラッカーパテと呼ばれるパテを仕上げに使いました。

染めQの方は赤色

ロックペイントの方は緑色

 

乾燥が早く、研ぎやすいのが特徴

一般的な紙の厚みくらいまでの厚みが目安。薄付け

 

画用紙くらいの厚みでパテを盛ってしまうと、研いだ時に、

中が固まっていないために、くずれてしまいます。

 

 

 

同じラッカーパテでも、癖が違うので、

使い分けしました。

 

赤の染めQの方のパテは、

緑より乾燥が早く、緑より少々削りにくい

緑のロックペイントの方のパテは、

若干乾燥が遅く、赤より削りやすい

 

 

最後の最後には、緑のロックペイントのパテを使うことがあります。

広めにパテをしたのは、

ゆがみを緩やかにするためになります。

 

上から見た断面でゆがみで凸になった部分を頂点に、

緩やかになるようにパテをします。

 

それで広めのパテ処理になります。

手で触って違和感ないくらいまで、仕上げます。

 

 

補修のことを教えていただいた時には、平らという意味が分かりませんでした。

 

自分では平らだと思っても、まだ、平らでなかったり??

 

平らにするということは、簡単そうで、技術が伴うことです

 

④下吹き

 

パテが終わると、

いよいよ塗装に入ります。

 

結構これからが楽しい時間

 

 

密着を高めるために、一度下塗りをします

使う道具は

ミッチャクロン マルチ スプレー 420ml / 塗料密着剤 プライマー ウレタン塗料 染めQ エアゾール そめQ

もしくは

SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン プラサフ 08003 [HTRC2.1] B-34

車用のプラサフなどを使うことがあります。

 

直射日光が当たる場合は、ミッチャクロンなどのシーラー系

下地の隠蔽をしたい場合は、プラサフといったところです。

 

密着は、シーラー系の方が間違いないです経験上

 

薄く何回かに分けて、塗装するのが望ましい。

一回で仕上げようと思うと、失敗しますので、何回かと、薄くがポイント

 

⑤近似色塗装

下塗りが終わると、

いよいよ塗装に入ります。

下塗りも乾燥が早く、硬化するのが早いので助かります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ハウスボックス EIVEST アルミリペアカラースプレー プラサフ 300ml
価格:1530円(税込、送料別) (2020/12/1時点)

 

 

使う塗料はリペアカラーという、アルミ用補修スプレータイプ塗料

色が色々あります。

 色見本はこちら

(エイベストさんHPより)

見本帳も1200円で市販されています。

 

こちらの塗装も一度に仕上げず、薄く何回かに分けて塗装することがポイント。

厚塗りNG

均等に薄く何回かに分けて

 

ドライヤーで缶を振りながら温めてあげる。

目安は、人肌くらいの温度くらい

 

温めすぎは、逆効果になるので要注意

缶を良く振って攪拌(かくはん)

 

⑥養生をはがして完了

足場でアルミサッシを傷つけてしまった場合の補修前と後

こんな感じで完了。

 

時間にして約2時間くらいでした。

施工金額目安は、¥3万~になります。

 

 

平らにする技術と、塗装の技術が求められる作業になります。

補修店の中には、アルミサッシはやらないよ!というお店もあります。

 

得意としているお店もあります。

 

 

最終的にあくまで補修になりますので、一生は持たないかもしれません。

塗料の期待目安は約5年

 

日が当たるところはもっと耐用年数が下がります。

逆に日が当たらないところは、耐用年数が高まります。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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    小林 雅樹(こばやし まさき)1級塗装技能士・職業訓練指導員(塗装科)取得 昭和58年10月7日生まれ 栃木県市貝町生まれ 栃木県真岡育ち 真岡工業高校(建築科)へ入学するも、中退 職を転々とするが20代半ば偶然、知り合いの塗装店の代表と会い 塗装をはじめるきっかけとなりました 現場で、同じ塗装でもさらに高度な補修・リペア技術を目の前にして素晴らしい技術の魅力にひかれました。 多くの方に、低コストで行える補修を広く知ってもらいたいと考えています。

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