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12.12020
足場材でサッシが傷ついてしまった場合の補修方法
工事につきものの、作業ミス・・・・
物を落としたり、運んでいる際、傷やへこみをアルミサッシ・枠・ドア
窓につけてしまった!!
ミスやトラブルはつきものです。
アルミサッシをそっくり交換してしまうと、費用がとても高額になります。
アルミサッシ枠・ドア・などのへこみ・傷は補修リペアすることが可能です。
交換しないで、部分だけ直せたら、経費削減できますのでご参考にしてください。
|アルミサッシへこみや傷などの直し方の流れ
①パテ
②養生
③パテ
④下吹き
⑤近似色塗装
⑥養生をはがして完了
大まかな流れは上記のような感じです。
養生や、パテなどの順番は、状況によって逆転します。
掘り下げて解説していこうと思います。
①パテ
セメダイン 穴うめ・成形 エポキシパテ 金属用 60g ブリスター HC-116
今回は上記のエポパテを使いました。
少し凸がありましたので、あら削りをして、
処理いたしました。
(ホントは機械を使ったり、ハンマーなどでたたいて、処理した方がより平らになります。音がするのと、はたから見て見た目が悪いので避けました)
圧力がかかって緩やかに、歪んでいるのが分かります。
凹みが大きい場合は、エポパテを使って、へこみを埋めます。
凹み部分やその付近を目粗しして、足付けします。
足付けとは、密着を高めるための傷をあえてつけて、はがれにくくする
方法です。
下地のアルミが、出てくるくらい研磨しました。
②養生
アイリスオーヤマ 養生 マスカー 布テープ 1100mm×12.5M M-NTM1100S
日東 マスキングテープ ペイントエース No.720A 20mm×18m 6巻入 NO720A-20
このマスカとマスキングテープがあれば、
アルミサッシを塗装する際には養生することができます。
マスキングテープの幅は色々ありますが20mmが使いやすいです。
マスキングテープにも特徴があり、のりが強い弱い、すぐ切れてしまう
逆に切りにくい・厚みが厚い薄いなど
色々使ってみないと、分からないことも多いですが、
スタンダードなのはペイントエースがおすすめかなと思います。
幅は20mm
外壁などにテープを張る場合、テープによって外壁を痛めるので注意が必要です。
特に今回のような、外壁塗装が終わったばかりの現場、にはご注意を
ノリの強いテープを張ると、違うところがはがれてくる場合があります。
③パテ
仕上げのパテ
最初のパテであらかた、平らにして、最終的にもっと精度を高めて、
平らにする最終段階です
使ったパテは下記になります。
ロックペイント ロックラッカー グレージングパテII グリーン 250g 029-0213-65
今回はこの二種類のラッカーパテと呼ばれるパテを仕上げに使いました。
染めQの方は赤色
ロックペイントの方は緑色
乾燥が早く、研ぎやすいのが特徴
一般的な紙の厚みくらいまでの厚みが目安。薄付け
画用紙くらいの厚みでパテを盛ってしまうと、研いだ時に、
中が固まっていないために、くずれてしまいます。
同じラッカーパテでも、癖が違うので、
使い分けしました。
赤の染めQの方のパテは、
緑より乾燥が早く、緑より少々削りにくい
緑のロックペイントの方のパテは、
若干乾燥が遅く、赤より削りやすい
最後の最後には、緑のロックペイントのパテを使うことがあります。
広めにパテをしたのは、
ゆがみを緩やかにするためになります。
上から見た断面でゆがみで凸になった部分を頂点に、
緩やかになるようにパテをします。
それで広めのパテ処理になります。
手で触って違和感ないくらいまで、仕上げます。
補修のことを教えていただいた時には、平らという意味が分かりませんでした。
自分では平らだと思っても、まだ、平らでなかったり??
平らにするということは、簡単そうで、技術が伴うことです。
④下吹き
パテが終わると、
いよいよ塗装に入ります。
結構これからが楽しい時間
密着を高めるために、一度下塗りをします
使う道具は
ミッチャクロン マルチ スプレー 420ml / 塗料密着剤 プライマー ウレタン塗料 染めQ エアゾール そめQ
もしくは
SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン プラサフ 08003 [HTRC2.1] B-34
車用のプラサフなどを使うことがあります。
直射日光が当たる場合は、ミッチャクロンなどのシーラー系
下地の隠蔽をしたい場合は、プラサフといったところです。
密着は、シーラー系の方が間違いないです経験上
薄く何回かに分けて、塗装するのが望ましい。
一回で仕上げようと思うと、失敗しますので、何回かと、薄くがポイント
⑤近似色塗装
下塗りが終わると、
いよいよ塗装に入ります。
下塗りも乾燥が早く、硬化するのが早いので助かります。
|
使う塗料はリペアカラーという、アルミ用補修スプレータイプ塗料
色が色々あります。
(エイベストさんHPより)
見本帳も1200円で市販されています。
こちらの塗装も一度に仕上げず、薄く何回かに分けて塗装することがポイント。
厚塗りNG
均等に薄く何回かに分けて
ドライヤーで缶を振りながら温めてあげる。
目安は、人肌くらいの温度くらい
温めすぎは、逆効果になるので要注意
缶を良く振って攪拌(かくはん)
⑥養生をはがして完了
こんな感じで完了。
時間にして約2時間くらいでした。
施工金額目安は、¥3万~になります。
平らにする技術と、塗装の技術が求められる作業になります。
補修店の中には、アルミサッシはやらないよ!というお店もあります。
得意としているお店もあります。
最終的にあくまで補修になりますので、一生は持たないかもしれません。
塗料の期待目安は約5年
日が当たるところはもっと耐用年数が下がります。
逆に日が当たらないところは、耐用年数が高まります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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