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リシンカベ外壁塗装ひび割れやサッシ補修

リシンカベの外壁塗装の事例の解説をしています。

一緒に掃き出し窓の、開け閉めできなくなったサッシも補修・修理しています。

 

役に立つ情報や、考え方もあるかと思いますので、ご参考にしていただけたらと思います。

|リシンカベとは

細かい小石や砂に近い材料の物(骨材)や着色料で塗装されている壁になります。

新築の時には、コンプレッサーという大型なエアー機械とリシンガンという、

吹付工具を使用して、吹付で仕上げられています。

 

 

 

つやもなく、和をイメージさせてくれる仕上がりで、とても上品に、

落ち着いた感じになります。

和風住宅には、ピッタリな仕上がりの外壁になります。

 

 

現在は、あまり新築では見られなくなりましたが、モルタル壁やスタッコ・吹付タイル

掻き落とし壁・など昔の昭和辺りには、ごく一般的に使用されていました。

 

 

安価で施工でき、見た目もツヤもなく,つぶつぶの骨材ががとても上品である

メリットに対し、塗膜がうすいため、ひび割れがしやすい・耐久性が低い・

そしてコケや藻・汚れがつきやすいというデメリットなどもあります。

 

現在でも、一部のハウスメーカーでは採用され、愛され続けています。

私もリシンカベは、好きです。

これからも無くなることはないと、思う外壁仕様です。

 

現在の主流は、吹付工法ではなく、ローラーやハケなど手塗りが一般化されてきています。

 

|リシンカベは水性?油性(溶剤)?

 

リシンカベには、水性をすすめる業者と、油性をすすめる業者がいます。

 

どちらがいいのか!?賛否両論です。

水性塗料とは、希釈を水でする塗料で、水に溶けます。

油性とは混ざりません。

厚みがつき、匂いが少ないというメリットがあります。

 

油性塗料とは、溶剤などともいわれ、高耐久や仕上がりが美しい

塗料用シンナーで希釈し、水には溶けません。

シンナー臭があります。

 

リシンカベには私は、水性をおススメいたします。

 

なぜ?

 

まずは、メリットから

油性より水性は厚みが付きやすい

リシンカベは、ひび割れしやすい外壁材ですので、少しでも厚みがある塗装を

したいところです。

不具合が、しにくい。

こちらが私は、一番だと思います。

骨材で、ざらざらになった外壁面に、水分が残っていたり、他の原因で、

塗膜がぷつぷつと膨れる場合があります。

 

こちらをご覧ください。

とある 飲食店の外壁になりますが、

こういう風に気泡みたく膨れるのは、油性を塗装した場合になります。

 

水分がふくまれていたのか?、希釈が足りなかったのか?、

すごい暑い時間に塗装したのか?

 

この3パターンでだいたい、不具合になります。

 

平らな外壁には、油性はとても相性がいいですが、

ごつごつしたり、ざらざらなところには、相性がいまいちではないか

と考えていますので、絶対不具合が発生するとは限りませんが、

不具合の可能性があるためリシンカベなどには、油性は控えています。。

 

 

|高圧洗浄

エンジン式の高圧洗浄機を使用して、コケ・,藻・汚れを落としていきます。

 

一般家庭での水道蛇口マックスで 7.5キロ圧

ケルヒャー60~80キロ圧

塗装工事エンジン高圧洗浄機150~200キロ圧

 

になります。

塗装業者が使うエンジン高圧洗浄機は150キロ圧を使うことが多いです。

 

200キロ圧ですと、万が一触ってしまったらケガをしてしまうくらいの、

強さです。機械も高額です。

150キロ圧ですと、金額もそこそこで、性能も良いです。

 

よって、トータル的に考えて150キロ圧の高圧洗浄機を使用します。

 

 

圧力が弱いと、汚れやコケを落とすのに時間がかかってしまいます。

大体一般住宅の、外壁屋根の洗浄は、一日で終わります。

 

バイオ洗浄といって薬品を水の中に入れて、

汚れや藻を落とすこともあります。

 

 

網戸や、サッシのレール部分の汚れも落としていきます。

 

他にも雨どいの中も、つまりなどを除くため洗浄していきます。

こういう時にしかできないので、ぜひ業者さんにお願いした方が、

良いでしょう。

快くやってくれます。

 

|ひび割れ補修

 

リシンカベは、ひび割れがしやすい外壁材のため、塗り替えの時には、

ひび割れを処理してから、塗装工事に入ります。

補修材は、

菊水化学工業 キクスイ コートリシン 骨材入 白 20kg

アルテージュ CRECIL(クレシル)刷毛 BFH 10-40 076940

豚毛の平ハケなどで、なるべく跡が目立ちにくくするように、

工夫しながら施工しました。

 

入っている部分、入角なども亀裂が入りやすいです。

コーキング処理をします

コニシ コニシボンド 10本入 変成シリコンコーク ノンブリードLM ホワイト 320ml 取寄品 05721

コーキングはノンブリード性速乾

 

塗装後に、ブリードと言って、汚れがにじみ出たり、べたべたするのを

極力なくしたものがノンブリード

 

塗装する場合は、ノンブリードを必ず使うようにしています。

その後リシン材で補修

目地部分のパッキンがかなり口開いています

コーキング処理

ツルツルのまま仕上がってしまうため、リシン材で柄を合わせます

コーキング処理だけでは、塗装後そこだけ光ってしまい、直したのが

すぐわかって仕上がりもいまいちなので、リシン材でぼかし気味に

補修していきます。

地震でかなり隙間が空いてしまったため、発泡ウレタンで、

隙間を埋めてコーキング処理をしました。

LOCTITE(ロックタイト) 発泡ウレタン グリーンフォーム 340g DGF-300

発泡ウレタンは一日使い切り、

 

|下塗り

 

仕上がりを良くするためと、密着を高めるため、厚みをつけるためなどに

下塗りをします。

シーラーと呼ばれる水っぽい液体の場合と、

フィーラーと呼ばれるドロドロした木工用ボンドみたいなもの

があります。

 

今回は、フィーラーという下塗り材を塗布しました。

関西ペイント アレスホルダーG2 16kg

マキタ カクハン機 羽根径165mm  UT1305

攪拌気を使ってよく混ぜます。

フィーラーは水性ですので、水で希釈します。

 

現場の状況で、希釈量を若干変えていきます。

基本は、右利きの人は右から左に

左利きの人は左から右に向かって塗装していきます。

 

|中塗り

 

2番目に塗る工程の中塗り

水性反応硬化形ハルスハイリッチシリコン樹脂塗料 アレスダイナミックTOP 白 15Kg

 

ハイブリッド塗料耐久目安は12-15年

関西ペイント ダイナミックトップを仕様

 

 

|上塗り

 

3番目に塗る工程仕上げの最終段階

仕様材料は、ダイナミックトップ

 

2回目と3回目を色を変えていきました。

画像ですと分かりにくいですが、色が変わっているのが分かります。

 

何回塗ったか分かりにくい工事ですので、2回目3回目色を変えてもらうと

何回塗ってあるか分かりやすいかと思います。

|木部塗装

三共理化学 マジックロンZ 中目 180相当

目粗しにマジックロンというたわし見たいなもので、

ケレン(汚れ・塗料浮き落とし)などをしていく。

 

 

 

木部用下塗りブラウン色

赤さびに似た色の下塗り材

 

木部は、はがれやすいので、下塗りを入れています。

絶対剥がれないわけではありませんが、

はがれにくく下塗りしています。

中塗り二番目に塗る工程


関西ペイント スーパーシリコンルーフペイント コーヒーブラウン 14L

 

塗料はスーパーシリコンコーヒーブラウン色

3回目の塗装上塗り

スーパーシリコンコーヒーブラウン色

 

 

|掃き出し窓閉まらない窓の修理

 

3CMくらいは上と下で隙間が違うので、鍵が閉まらず、

ガムテープで固定していました。

 

このような状況では、窓だけの調整では厳しく、

一度外壁をカットしてサッシごと調整が必要

 

カットして、

サッシの左右高さを調整します。

 

 

そして外壁を張ります。

 

模様を、リシンで補修していきます。

 

若干は、直した感が出てしまいますが、なるべくわからないように

 

なるべくわからないくらいを目指す

 

室内側も相当サッシ調整をしてあげたため

 

隙間が・・・・

 

すきま風が、入ってこないようにコーキング施工

 

ここまでやらないと、窓がしまらないとは相当、ずれましたね!

 

 

|雨どい塗装

 

雨どいの塗装

下塗り

関西ペイント エポMシーラー 16L

 

ケレンだけでは不十分と感じ、下塗りにエポMシーラーを塗布

 

上塗りにスーパーシリコンコーヒーブラウン色

刷毛でもローラーでもきれいに仕上がる

 

丸い雨どいは刷毛で塗装はなお仕上がり良好。

 

希釈具合と塗り方がポイント

 

|掃き出し窓閉まらないパート2

 

施工前

 

掃き出し窓をはずして

さらに枠を外して

ガラスを詰めます

アルミ枠もさらに詰めます。

 

また組みなおし

そして 鍵もしっかり閉まるようになりました。

 

|最後に

 

外壁塗装は、高額な塗装になるので、皆さま3社くらいは見積り

取られている方が多い!

 

ただ値段だけでなく、何かあった時対応してくれるか!?

や担当者さんとの相性などもありますね。

 

仕上がりはほぼ、一般的に見て分からないと思いますが、

細かな部分が違ってきます。

 

技術的な面は置いておき、

 

塗装工事は100%ということはありえないので、

何かあった際、相談できる関係が必要だとおもう

 

前にお客様で、

奥様旦那様が、ともに担当者に連絡する際、あまりにも連絡したくないために

つまらない思いをしたとお伺いしたこともありました。

 

業者側としては、信用されていない状況での工事は非常につらいですし、

 

お客様側では、高い金額を支払うので、不安で仕方ないと思います。

 

信頼できなければ絶対頼まない方が良い。

お願いされるのも、つらい状況

 

 

金額で選ぶだけでなく、色々な面で考えられてはいかがでしょうか?

 

塗装工事は、塗料のグレードや値段より<業者選び

がとても重要

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました

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    小林 雅樹(こばやし まさき)1級塗装技能士・職業訓練指導員(塗装科)取得 昭和58年10月7日生まれ 栃木県市貝町生まれ 栃木県真岡育ち 真岡工業高校(建築科)へ入学するも、中退 職を転々とするが20代半ば偶然、知り合いの塗装店の代表と会い 塗装をはじめるきっかけとなりました 現場で、同じ塗装でもさらに高度な補修・リペア技術を目の前にして素晴らしい技術の魅力にひかれました。 多くの方に、低コストで行える補修を広く知ってもらいたいと考えています。

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