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ありそうでなかった木部用調色塗料がついに発売

ウレタン塗料は、基本溶剤系で(水性塗料もあります)調色は可能です。

木部用塗料は、今までは、できている色を何十種類の中から、選んでいました。

色を調色してメーカーに作ってもらう概念がなかったのです。

木部用の塗料は、選択肢が限られていたのが、大きく広がったということになります。

 

分かりやすく、解説していこうと思います。

 

今まで、木部を塗装する場合は、大きく分けてウレタン塗装(ベタ塗り)

着色剤やステイン材などの(浸透性塗料系)に大きく分けられます

木部ベタ塗りウレタン塗装

ウレタンなどの油性(溶剤)で塗装(ベタ塗り)

メリット

・耐久性が、高い(長持ちする)浸透性系と比べると

・色が、調色しやすい

・下地のあらがあっても消える

・色を変えやすい

デメリット

・はがれやすい

・木目がなくなる

・木の良さがなくなる

主な塗料メーカー

日本ペイント(ファインウレタン)

関西ペイント(セラMレタン)

SK化研(マイルドウレタン)

菊水(ファインコートウレタン)

スズカファイン(ワイドウレタン)

など他

 

木部浸透性系塗装

着色剤やステイン材などの(浸透性塗料系)

メリット

・木目があり美しい 見栄えがいい

・はがれにくい(木材そのものに浸透や着色している)ウレタン塗料は、

膜を作って保護しているイメージです

 

デメリット

・耐久性が劣るので屋外では、すぐ紫外線で劣化してしまう※屋内推奨

・調色が難しい

・色を変える場合には、現在より濃い色を選ぶか近い色に

限られてしまう場合がある(色の選択が少ない)

 

主な塗料メーカー

大阪ガス(キシラデコール)

和信化学(ポアステイン、ネオステイン他)

大阪塗料(マルチステイン)

浜二ペイント(ユニーステイン)

玄々塗料(アクアAPステイン

柿渋塗料

オスモカラー

など他

 

まとめると、

屋外で木部塗装する場合は、耐久性の問題で、ウレタン塗装でベタ塗りする場合が多い

木部は、気温や湿度などにも変化するので、はがれやすい

屋内で木部塗装する場合は、木目を生かして塗装する浸透性系塗料で塗装することが多い。

従来の浸透性系塗料は、できている色(販売されている色)

から選んで塗装するか、自分で色を混ぜ合わせて、調色する(とても難しい)

しかありませんでした。

 

 

今回発売された「色合わせできますTHE調色」

ネットで調べても情報はありませんでした2019年11月17日現在

木部の浸透性系の調色は難しかったのが、業界のなかで当たり前でした。

 

このサービスは、補修業界や塗装業界では、重宝される可能性はあるかもしれません。

弱点は、納期が遅い、和信化学の工場に送って届いてから7-10日かかるので、急ぎには向かない。

 

大量に頻繁に木部系を塗装しているメーカーさんなどでは、需要がありそうです。

※ヤフーショッピング(画像をクリックすると販売店ページ)

日本塗料工業会 2019年 日塗工色見本帳 K版(ポケット版) ポケット版 色見本 色番号 マンセル 色指定 特注色 カラー見本|penki-ippai

何よりうれしいのは日本塗料工業 通称 日塗工(にっとこう)から塗料が作れるということ

ウレタンやシリコン・フッ素塗料など外壁に塗装する場合は、

この日塗工からお客様に選んでいただいてメーカーにできている色の塗料を作ってもらう

これが通常の流れ

 

木部用浸透性塗料で日塗工から作ってもらうことが可能になったということ

が和信化学工業というメーカーで可能となりました。

和信で調色可能になったのが、

水性塗料(屋内向き)

ポアステイン4L~

ネオステイン3,5L~

ツバキ3,5L~

ガードラックラテックスアクア3,5L~

溶剤塗料(屋外向き)

ワシンエコステイン3,5L~

ガードラックプロ4L~

 

★調色に必要なもの

塗版見本色  日塗工番号  実際使用する木材

 

★納期

調色品(色合わせ+注文)は、色見本・色合わせ用木材が到着して

から7-10日を要します。

 

★調色品に関する注意点

※色見本は日塗工以外についてはご用意願います。

※色は主観で見る人によって異なります。素材の木材は木種・個体差・

塗料の吸い込みにより色の発色が異なってきます。

また、弊社塗料の種類や原色等によっては見本色と比べて差が生じる

こともあります。

実際使用する木材を提供していただくことで近い色に合わせますが、

雰囲気合わせとなる恐れもあります。

 

結論、希望の色は作れますが、注意点として、イメージと違った色

になる可能性がありますよ!?ということです

 

早く言えば・・

 

木材や、種類によっても同じ色を塗っても全然違った色になりますので、

メーカーが木材の調色サービスをしてこなかったのは、

色々と障害があるからできてもやらなかった!?かもしれません・・

 

これからは、木目がある仕上がりの変わった木枠や木の扉・木の壁なども、

町中で見られてくるのも、一般的になる!?

時も来るかもしれません。

お問合せはこちらからどうぞ

     

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    小林 雅樹(こばやし まさき)1級塗装技能士・職業訓練指導員(塗装科)取得 昭和58年10月7日生まれ 栃木県市貝町生まれ 栃木県真岡育ち 真岡工業高校(建築科)へ入学するも、中退 職を転々とするが20代半ば偶然、知り合いの塗装店の代表と会い 塗装をはじめるきっかけとなりました 現場で、同じ塗装でもさらに高度な補修・リペア技術を目の前にして素晴らしい技術の魅力にひかれました。 多くの方に、低コストで行える補修を広く知ってもらいたいと考えています。

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